コミュニティー

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カッラーラArsApuaについて 報告その①
2015/3/12

スタッフがカッラーラの大木和子様のロカンダに宿泊したときの話をレポートしたものです。
当校の友人としての大木和子様が先日のテレビで取り上げられるまで過去の苦労は全く知らなかったのですが、今では日本とイタリアの架け橋として活躍しているのです。
上質な大理石が採れることで知られるこの地(カッラーラ)は昔から多くの石彫家がここを拠点にして制作活動をしていたのです。 大木様のご主人「故大木達美」先生もここで沢山の作品を作り上げたのでした。

カッラーラArsApuaについて  報告その①

私は2010年の秋、3泊お世話になりました。
到着したその日が、ギャラリーで開催していたCarlo Sergio Signori展の最終日のFESTA。ロカンダの主人である和子さんから「準備手伝ってもらっていいかしら?」と言うことで、ワインの瓶詰めを50本(!)しました。

私はこのテの作業の要領を掴むのが割と得意なのと、酒好きの血が騒ぐのとで、嬉々としてこなし、あれこれお手伝いや、大木先生の作品を見たりしていたら、三々五々人がやって来て、気がつけば100人以上の人々がロカンダにひしめいていました。
単なる観光旅行の初日にしては、かなり刺激的な経験です。

カッラーラに住む日本人も何人お会いしましたが、皆様なんというか“人間力”が高い!
カッラーラがそんな秘境だとは思いませんが、やはり日本から遠く離れ、志をもって生きている人というのは、太い芯がしっかりと己の中に通っています。その筆頭が、日本とカッラーラのかけ橋として活躍されている和子さんなのだと思います。

言葉の壁を始め、たくさんの不安や不便があると思いますが、それらが志を阻む障害にはならない、もしくはいつしか乗り越えることができるのが、その高い“人間力”の証でしょう。
いつも下らないことを、行動しない言い訳にしている自分を見直すいい機会になりました。