コミュニティー

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女神の港・ポルトヴェーネレはリグーリア州の港町。
2014/4/22

②女神の港・ポルトヴェーネレはリグーリア州の港町。
世界遺産で有名なチンクエテッレよりもトスカーナ州寄り。ポルトヴェーネレも世界遺産だけど知名度は雲泥の差だ。なぜだ?しかも同じリグーリア州の、リゾート地で有名なポルトフィーノとよく間違えられる。
正直私も、今回旅するまで名前すら知らなかった町だ。しかも、和子さんと一緒に行く予定だったため、下調べもほとんどせず、詩人バイロンが愛した港町だということくらいしか情報がなかった。ところでバイロンって誰だ?そんな有様だ。

001和子さんの予定が合わなくなった為、急遽一人で訪れることになった日は、何やらとんでもない強風だった。体が持っていかれる程の強風に、髪はバサバサ。町の突端にあるサン・ピエトロ寺院の見晴台にいる時は飛ばされそうで足がすくんだ。さらにとても寒かったので、まさか使わないかなーと思っていた貼るカイロが大活躍した。
町の先端にある、ヴァチカンにある同じ名前の聖堂とは対極にあるようなサン・ピエトロ寺院は、とても簡素でかえって厳かな空間を作り出し、何百年も前にこの教会を建て、同じ眺めを見たであろう古の人のことを思うと、言葉では表せない感動が押し寄せてくる。

和子さん曰く、「程良くさびれている」街は、チラホラ観光客はいるものの、小ぢんまりと静かで居心地が良い。昼飯に入った店は、店先に魚介フリットが置いてあり、丁度店員さんがお皿にこんもりと持って中へ入るのを目撃。吸い寄せられるように後について入り、「あれと同じもの下さい。あ、ビールも下さい。せっかくだからイタリアのメーカーのがいいです。」というと、店員さんはとてもにこやかに対応。「貴女のオーダー完璧ね。」と言ってくれたし、我ながらそう思う。熱々のフリットとビールで至福のランチタイムを満喫した。

002帰りはまずポルトヴェーネレからバスでサルザーノという街まで行く。城壁に囲まれたこの街も、とても小さくのんびりとした所だったが、とにかく猛烈な強風で寒かったので、BAR飛び込んで、先客のおっちゃんと寒いねーと言い合った。
そのサルザーノからカッラーラ行きのバスで帰ったけれど、一緒に乗ったおじさんは結局カッラーラに着くまでずーっと運転手さんとおしゃべりをしていた。イタリア人のおしゃべり好きっぷりを、目の当たりにして、感心すると同時にちょっと呆れた…。
 

2時頃ポルトヴェーネレをあとにしたけれど、やや傾いた太陽の光が海に反射し、空と水平線の間に光の線が走っていた。
あの神々しい風景は筆舌に尽くし難く、思い出すだけですさんだ心が洗われるようだ。
旅の中でも忘れられない風景の一つとなった。

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