コミュニティー

④カッラーラ在住の版画家・池田実穂さんと、彫刻家・高橋健二さんにお会いした。
二人はご夫婦です。
3年半前にArs Apuaで催されたパーティーに、たまたま私が居合わせた時と、実穂さんが日本で個展をされた時の3度しか今までお会いしたことはないけれど、今回のカッラーラ行きにあたり、厚かましくもコンタクトをとったところ、快くお返事を頂いた。
　

当日の昼間はエンポリに出かけたので、待ち合わせのために、カッラーラ駅に着く時間を実穂さんに伝えたところで、私のポンコツ携帯の電源が落ちてしまった。しかも、カッラーラ駅には着いたものの、公衆電話の使い方がわからず（アホです）途方に暮れた。
仕方なく傍にいたアフリカ系にーちゃんに助けを求めたところ、自分の携帯を貸してくれようと、アダプターの交換を（？）し始めたので横でニコニコ待っていたら、駅まで車で来てくれていた実穂さんに「恵麻さんっ！」と声をかけられた。その瞬間、遭難した人が救助される時の気持ちがわかった気がした。

まずはBocca di Magro（狭い河口の意）に行きお散歩。地元ならではのまったりした所で、豪華クルーザーからボロい漁船までが波にたゆたう。
　
カッラーラの中心街にあるご自宅にもお邪魔した。
旅行だと、その街の人が普通に暮らしている家というのが一番行かない場所なので、色々と興味深く見せて頂いた。地下は実穂さんのアトリエになっており、こじんまりした（といっても日本のクソ狭い賃貸とは比べられない）素敵なお宅だった。

夕飯は、健二さんが以前毎日のように彫刻家仲間と通ったという食堂へ行ったが、この日はユベントス対ACミランの試合があったせいか、お客は我々だけ。（本田は日本代表戦のため不在）おかげで賑やかな大将と女将さんと色々な話（ぼやきとか）が聞けて良かった。
健二さんと実穂さん、本当にありがとうございます。
こういうご縁に恵まれて、本当に嬉しい。