コミュニティー

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上海の朝食
2015/11/10

今から15年も前の話ですから目まぐるしく変化をしている現在の上海とは違っている景色かもしれませんが、当時はすでに人口1,500万人の大都会でした。 当校の英語と中国語の先生「Ms.周」に案内をしてもらい上海を訪れたのです。 着いた翌日の朝周先生が朝食を買ってきましたから、一緒に食べましょうということで興味津々!テーブルに拡げてくれた朝食は上海人の一般的なものだということで「揚げパン」と「豆乳」でした。 ちょっと簡素なものですが、とても美味しくそれから上海についての話をしてくれました。 1,500万人の上海人の内、その3分の1の500万人は日本で言うアパートに住んでいますが、その次の3分の1の人たちは長屋のようなところに同居しているのです。親戚+家族逢わせて7人~10人くらいが2部屋くらいに共同生活をしています。 どんなところか朝食を済ませるとそれらの並ぶ長屋地区を案内してくれました。 外で陶器製の壷を洗っている婦人がいたので、どうして外で洗物を? と質問すると周先生から逆に質問をもらってしまいました。「何を洗っているかわかりますか? あれは便器です!でもこれ以外の500万人の人はテントのようなところで毎日暮らしています。」という説明を聞き、仰天した次第でした。

その後の中国都市部の発展は目覚しく、現在では2,000万人以上の人口を抱える正に大都会です。 それでも前述の「揚げパンと豆乳」は庶民の好物ということを聞いてほっとした気持ちでした。